どんな授業?


コースのカリキュラム

表現コミュニケーションコースは,

追手門学院高等学校Ⅱ類コース(私立文系大進学対応カリキュラム)に準じます。

週8時間の表現授業を行いつつ、一般的な公立高校普通科並の教科授業の時間を確保しています。

一週間の時間割(例)


どんな授業?

表コミの授業は大きく分けて「演技・演出」と「舞踊」。普段はどんな授業が行われているのでしょうか!
ここでは、授業で行っているワークや活動をほんのすこしご紹介します!

演技・演出

「演技・演出」の授業では、演劇の基礎的な訓練を使った体験を通して「コミュニケーション」について学びます。一人では決して成立しない表現活動を行うことで、出会った人と協働すること、つながること、コミュニケーションとはどういうものかを学んでいきます。

 

【1年】

表現の基礎と身体づくり

演劇は「身体」が楽器です。表現の土台として、身体トレーニングは欠かせません。体を起こし、動かすことで感覚をめざめさせます。

立ち方・歩き方・脱力

ニュートラルな立ち方や動作を習得します。自分自身の身体の特徴や、無意識に身についてしまった癖を発見します。発見と修正を繰り返すことで、自分の身体をコントロールできるようになっていきます。

 

1年生公演「自画像」

2月には生徒一人ひとりが「自分」をテーマにシナリオを考え、自分ひとりで演じる「自画像」と呼ばれる作品を創作します。公演は学内に公開されます。

 

【2年】

1年次に学んだ「自分」を他者と共有したり、集団の中での自分の在り方について、様々なワークを用いて体験的に学習します。

 

集団創作

授業の冒頭などで、クラス全員での短編の創作活動を行います。創作は生徒のみの空間で行われます。自分の主張をするだけでなく、相手の意見を受け入れ、違いを活かしあうことで新たな発想を生み出す「集団創作」のスキルを獲得します。

 

非言語のコミュニケーション

ペアになった相手の動きを鏡のように自分の身体に写し取る「ミラー」や、ひじから先だけを使って相手と会話をするなど、非言語でのコミュニケーションについて学びます。

 

【3年】

卒業公演

3学年では卒業公演作品をプロのアーティストと協働で創作し、劇場での公演を行います。

※舞踊作品、演劇作品のどちらかを選択します。過去の公演についてはこちらをご覧ください。

 

アートによる社会包摂リサーチ実習

「アートと社会のつながり」をテーマに実習をおこないます。大阪市西成区にあるアートNPO法人「こえとことばとこころの部屋」(ココルーム)にお邪魔したり、あいりん地区を散策したりします。3年間の学びを通して得たコミュニケーション力を、社会でどう生かしていくかを考えていきます。

舞踊

 舞踊の様々なジャンルの身体の使い方、観客へのアプローチの仕方、自己の内面を表現することを学ぶことによってコミュニケーション能力を育成します。

 

【1年】

コミュニケーションの資本となる身体を開発するワークや「自分が踊る」経験を通して、幅広い舞踊の知識を学び、人が踊る意味について考えます。

 

身体の構造・機能を知る

実際に自分の身体や相手の身体に触れながら、1つ1つの身体のパーツの場所や大きさを確認していきます。飛んではねて、床を転がって、おんぶしたり、相手と手をつないだり… 様々なワークを通して、人間の身体に本来備わっている機能や感覚を呼び覚ましていきます。

 

リズムを捉える

様々なダンスのステップを習得し、決まった型や一定のリズムに自分の身体を当てはめることで、自分には独特の動きやリズムがあることに気づきます。

Name Dance

1年生最後の課題は自分の名前を手掛かりにしてソロ作品をつくること。演技の授業ともリンクしながら、自分が感じていることや考えていることを身体で表現します。

 

【2年】

ダンス公演に向けて0から自分たちで作品創作を行うことや「他者とともに踊る」経験、公演が成り立つために必要なスタッフワーク(裏方)の仕事を実際に行い、協働すること学びます。また外部施設でのアウトリーチを通して、ダンスで他者と繋がることやダンスの社会的効果を学びます。

 

自分の身体から他者の身体へ

他者の身体へと意識を広げていきます。他者との接触や関わりの中から生まれる動きを探求するContact Improvisationや互いの動きを振付しあうことで、他者との違いに気づき、違いを活かしあう方法を考えます。

 

2年生ダンス公演

個人の興味・関心に沿ってグループを組み、他者と協働して作品を創作していきます。ゼロから作品を「創り」「踊る」こと。公演の「運営」を実際に体験していきます。

 

コミュニティダンス実習

老人ホームへの訪問実習を通して、異なる文脈を持つ高齢者との交流を経験し、ダンスがもつ力について考えます。

 

【3年】

めまぐるしく変化する社会に対応しうる心身、創造力を育成すると共に、ダンスのジャンルを超えて、人と繋がるための表現力を身につけます。

 

卒業公演

2年間で育んだ力を活かしてプロのアーティストと共に卒業公演の作品を制作します。

過去の公演についてはこちらをご覧ください。

 

 

日本舞踊(選択)

舞踊家の講師をお呼びし、日本の伝統的な所作に触れます。

特別授業

公演だけでなく、国内外から外部講師の先生方をお呼びした特別講座を不定期で実施しています。


過去の公演や授業の詳細については、活動記録および活動ブログをご参照ください。



単位数

各学年、週8時間の表現の授業を行っています。

※カリキュラムは年により変動する場合があります。